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水素吸入とは?仕組み・費用・安全性と自宅・サロンの選び方

2026.10.27

水素吸入は、専用の機器でつくった水素ガスを、鼻から吸う方法です。自宅に機器を置くか、サロンに通うかで、費用やかかる時間が大きく変わります。また、水素は燃えやすい気体なので、機器の安全の仕組みを確かめることも大切です。

この記事では、吸入の仕組み、費用の目安、機器の選び方と安全の確かめ方を整理します。

水素吸入とは

水素吸入は、専用の機器でつくった水素ガスを、鼻に付けた細いチューブ(カニューレ)から吸い込む方法です。機器の前に座ったり横になったりして、数十分ほどかけて吸うのが一般的です。

水素のつくり方は機器によって違います。中に入れた水を電気で分解するもののほか、水と反応して水素が出る材料を使うものもあります。使い方や、入れる水の種類は、製品ごとに確かめましょう。

水素が注目される理由

体の中で起きる「酸化」は、老化の原因のひとつと考えられていて、「体の錆び」とも呼ばれます※。水素は、この酸化との関わりから研究が進んでいます。水素吸入は、呼吸と同じ道で水素を取り入れる方法として注目されています。ただ、吸った水素が人の体の中でどう働くのかは、まだ十分に確かめられていません。くわしくは、水素はなぜ「健康にいい」と言われるの?で説明しています。

※「錆び」は、体の中で起きている酸化をわかりやすく伝えるためのたとえです。

吸った水素は、体の中でどう動く?

水素吸入では、水素は「呼吸」と同じ道を通って体に入ります。中学校の理科で習う、肺の仕組みを思い出してみましょう。

鼻から吸った空気は、気管を通って肺に入ります。肺の奥には「肺胞」という、とても小さな袋がたくさんあり、そのまわりを細い血管が包んでいます。肺胞では、気体が「濃い方から薄い方へ」移る性質(拡散)によって、酸素が血液に入り、二酸化炭素が血液から出ていきます。

水素も同じです。吸った空気に水素が含まれていると、水素は肺胞から血液へ移り、血液に乗って全身をめぐると考えられています。水素はとても小さいので、細胞の膜も通り抜けやすいとされています。吸うのをやめると、血液の中の水素は肺に戻り、多くは息と一緒に外へ出ていくと考えられています。

吸った水素が体の中でたどる道(考え方を簡単に表した図)
吸った水素が体の中でたどる道(考え方を簡単に表した図)

水素吸入のよいところ・気をつけたいところ

水素吸入は、水素水や水素サプリとは取り入れ方が大きく違います。始める前に、よいところと気をつけたいところを比べてみましょう。

よいところ
  • 吸っている間、ずっと取り入れられる
  • 本やテレビを見ながらできる
  • サロンなら、買わずに試せる
気をつけたいところ
  • 1回に数十分、機器のそばにいる
  • 機器は高い(買うと約22万円)
  • 火の気と換気に注意が必要
  • 機器の品質は、製品によって違う
  • 水の補充や電気代がかかる

※機器の価格は、楽天市場で調べた14機種の価格を安い順に並べた、真ん中の値です。

まとめると、水素吸入は「家で決まった時間をとれて、機器の手入れや安全に気を配れる方」に向いた形です。外出が多い方や、手軽さを大事にしたい方は、水素サプリや水素水という形もあります。

自宅で使うか、サロンに通うか

明るいサロンの待合

方法最初にかかるお金1か月あたりの目安向いている人
サロンに通う(週1回)不要約1万〜1.2万円まず体験してみたい人、通える場所にお店がある人
機器を借りる申込金など約1万円自宅で試してから決めたい人
機器を買う約22万円1年使うとして月にならすと約1.9万円、3年なら約6,200円何年も自宅で続けるつもりの人

※機器は楽天市場で2026年10月25日に調べた14機種の価格の中央値、サロン・レンタルは公開されている料金の例から計算した目安です。電気代や交換部品は含みません。

価格調査の方法

2026年10月25日に、楽天市場で「水素サプリ」「水素水 アルミパウチ」「水素水生成器」「水素吸入器」と検索しました。楽天の標準の並び順で、1ページ目(各45件)に出た商品を調べています。価格は、その時点で表示されていた税込価格です(送料は含めていません。セール中の価格はそのまま使っています)。定期購入、お試し・初回限定、セット販売、交換部品やカートリッジなど本体以外のもの、ふるさと納税の返礼品は除きました。同じブランドの商品が複数あるときは、1か月あたりがいちばん安いもの1つだけを数えました。容量違いの商品も、このルールで1つにまとめています。検索結果は、広告として表示される枠かどうかを区別せずに数えました。生成器と吸入器は、中古品とレンタルを除きました。交換部品と見分けるため、生成器は1万円未満、吸入器は2万円未満の商品も除いています。件数が偶数のときは、真ん中の2つの平均を中央値にしています。水素サプリは、商品名にある「約○か月分」「○日分」から1か月あたりの価格を出し、日数の書かれていない商品は除きました。水素水は、1日1本飲むとして計算しました(容器の大きさは300〜1,000mlとさまざまです)。対象は、水素サプリ8商品、容器入りの水素水6商品、水素水の生成器9機種(ボトル型6・据え置き型3)、水素吸入器14機種です。極端に高い・安い商品に引っぱられないよう、平均ではなく中央値(真ん中の値)を使っています。サロンとレンタルの料金は、公開されている料金の例をもとにした目安で、今回の調査には含めていません。

いきなり機器を買うより、サロンやレンタルで「自分の暮らしに数十分の時間を毎日つくれるか」を確かめてから決めると、失敗が少なくなります。

機器を選ぶときに見ておきたい4つのこと

1.医療機器かどうか

医療機器として売られていない水素吸入器もあります。「医療用」「クリニックでも使用」と書かれていても、医療機器であるとは限りません。医療機器かどうかは、本体や包装に「管理医療機器」などの表示と、国の手続きを済ませた番号があるかで確かめられます。

2.出てくるガスの中身

機器には、水素だけを取り出して出すタイプと、水素と酸素の両方を出すタイプがあります。どちらのタイプか、説明書や商品ページで確かめておきましょう。

3.1分あたりに出る量

仕様表には「水素発生量 ○mL/分」などと書かれています。水素と酸素の両方を出すタイプでは、表示の量に酸素が含まれていることもあります。「水素だけで何mLか」を見ると、機種どうしを比べやすくなります。

4.安全のための仕組み

水素は、空気中でおよそ4〜75%の濃さになると、火花などをきっかけに燃えたり爆発したりするおそれがあります(出典:消防庁 検討会資料)。水素吸入器を使っている最中に爆発し、けがをした事故も、消費者庁の事故情報データバンクに登録されています。

  • おかしなことが起きたとき、自動で止まる仕組みがあるか
  • 取扱説明書に、火気や換気についての注意が書いてあるか
  • 水の入れ方・交換部品・お手入れの方法がはっきりしているか
  • 故障したときの問い合わせ先と保証期間

使うときの基本

  • 取扱説明書の使い方を守る
  • 火の気のある場所(コンロ、ストーブ、たばこなど)の近くで使わない
  • 窓を閉め切った狭い場所では使わず、ときどき換気する
  • チューブが折れたり、ふさがったりしていないか確かめる
  • 機器に入れる水は、取扱説明書で決められたものを使う

よくある質問

Q1回にどれくらいの時間、吸えばいい?
A国などが決めた目安はありません。機器の取扱説明書や、サロンの案内に従ってください。
Q水素ににおいはある?
A水素そのものは、色もにおいもない気体です。
Q水素吸入は、医療機関で受けるものと同じ?
A家庭用やサロンの機器には、医療機器として売られていないものもあります。医療機器かどうかは、本体や包装の表示と番号で確かめられます。
Q寝ながら使ってもいい?
A使い方は機器によって違います。取扱説明書に従い、火の気のない場所で、換気に気をつけて使いましょう。
Q毎日、機器の前で過ごす時間がとれないときは?
A水素吸入は、1回に数十分、機器のそばにいる必要があります。時間や場所を選ばずに取り入れたい方には、粒やカプセルを水と一緒にとる水素サプリという形もあります。機器もいらず、外出先や旅行先でも続けられます。
Qどれくらい続ければ、変化を感じられますか?
A現時点では、どのくらい続ければ変化が現れるかを判断できる十分な研究はありません。

始める前に

  • 「これで○○が治る」「必ず○○になる」など、効き目を言い切る広告には注意しましょう。2017年、水素水や水素サプリを売る会社3社が、消費者庁から、広告をやめるよう命令を受けました。きちんとした証拠がないのに、「飲むだけでやせる」かのように広告していたためです。2021年にも、水素水をつくる機器を売る会社4社が、老化を防ぐかのような広告で、同じように命令を受けています。どちらも広告に対する処分で、水素そのものを調べたものではありません。
  • 持病のある方、薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、始める前にかかりつけの医師や薬剤師に相談し、その判断に従ってください。自己判断で、治療や薬をやめたり変えたりしないでください。

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この記事について
執筆:ウェルネス通信編集部
最終更新日:2026年10月27日

参考文献

※本記事は健康情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。研究結果は、実験の条件などによって異なる場合があります。体調に不安のある方は、医師・薬剤師へご相談ください。記事内の画像はイメージです。

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